でも、いきなり決めたので、どこへ行けばいいかわからない。
観光案内所に行くと、ソースかつ丼マップをくれました。「でも駅の近くにはマップに載っている店はないんです」と申し訳なさそうに言われます。ああ、そうですか。すると隣の女性が「駅前のマルモ食堂はマップには載っていないけど、メニューにはありますよ」と教えてくれました。おお、ありがとうございます。
さっそく行ってみます。

出てきたのは、予想通りのソースかつ丼。ご飯とカツの間にキャベツが敷かれていて、かつがカットされています。一口カツの桐生や福井とは違うスタイルです。
でも、考えてみれば、桐生にも福井にも縁のない人がイメージするソースかつ丼って、たぶんこれなんですよね。好き嫌いはさておき、会津若松流(そして駒ヶ根流)のソースかつ丼の影響力の大きさを感じずにはいられません。
■かつの断面

■ごはんへのソースのかかり方

キャベツの量はそんなに多くなく、細かく刻まれているので、それなりにご飯にもソースがしみています。ソースはけっこう甘めかな。
キャベツがそれほど存在感を主張していないので、あまり違和感はありませんでした。かつへのソースのかかり方もすごくていねい。「ソースかつ丼へのソースのかけ方はこうあるべき」という哲学が感じられる気がしました。
でも、やっぱりかつがカットされていることが気になるなあ。小春軒の若主人に聞いた「カットしてないから肉のおいしさが逃げない」というポイント、そこが重要な気はするんですけどねえ……。
ちなみにマップに載っていないというのは、この「伝統会津ソースカツ丼の会」に加盟していないということなんですかね。
桐生、福井、駒ヶ根、会津若松に問い合わせたことがあるのですが、駒ヶ根と会津若松にはこういった「ソースかつ丼」の組合があるのに、桐生と福井には見あたりませんでした。キャベツを食べる人たちの方が団結力があるんですかね(笑)。
まあ、ソースかつ丼といえば「キャベツなし」より「キャベツあり」のイメージが強いのは、間違いなく組合機能の有無が関係していると思います。だって取材するの、楽だもん(笑)
[2011年2月28日訪問]
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